2011-06-11

問題文をよく読む

例年、ハヤトチリチームのメンバー(私のみ専属)としては、今年こそはハヤトチリーのオテツキ(>_<)!をやめたい。本気です。




ところで。
今日も新たな発見がありました。


計画 22054 建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をD,建築物のファサードの高さをHとした場合,D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる.

答え ○




ふむふむ、○よね~

ところで、この数値って、どのくらいが適当とかってあるんだっけ・・・
と思って、解説を読むと。

建築物に囲まれた広場や街路等の幅員をD,建築物のファサードの高さをHとした場合,D/Hはその外部空間の開放感や閉塞感を表す指標となる.高さ制限の道路斜線に関する規定は,原則として,この考え方に基づいている.(この問題は,収録過去問題に類似しない新出問題です.)


んん?
私の大嫌いな道路斜線が?

道路斜線?
あれれ?
あれって、H/D(建物高さ÷水平距離)じゃなかった?



と、混乱。

よーーーーーく考えてみたら。

法56条第1項より
前面道路の反対側の境界線からの水平距離×1.25または1.5=建物高さの制限値



ほぅら。
やっぱり、「H/D=建物高さ÷前面道路の反対側の境界線からの水平距離=1.25または1.5」よねーーー




ということは・・・
この隣棟間隔の割合は、学生以来H/Dだとずーーーっと思ってたけど、じつは「D/H」で逆数だった!という発見・・・



いやはやー
よく読まずにここまで来てしまった!笑



ちなみに、Googleセンセーに聞いたところ、かの有名な、芦原義信先生(元東大教授)の最終講義のサイトがヒット。そこにも、きちんとD/Hのハナシが書かれていました。

高さを1としたときに、どのくらいの距離から眺めるのが適当か、といった内容。イタリアの広場や、コルビジュエのチャンディガール(インド)の都市計画のハナシなんかが出ています。


以下、サイトより意訳します。

建物を充分観察するのには、D/Hが2程度が最適。

高さを1としたとき、2以上離れた距離から眺めると。


チャンディガールは、D/Hが10くらい。

ずいぶん点在してるんですよね、現地はインドの灼熱で、現地の人は隣りのビルまで行くのに歩けない、とどこかで読んだことが。



京都の町屋や妻籠の宿場町などの道路幅と建物の間隔は、多分D/Hが1~0.5くらいでしょうか。そのくらいが、親密感を感じられるちょうどいい距離だというのを読んだことも。





さてさて。
本日の結論。

隣棟間隔は、D/H。
道路斜線は、H/D。


問題文をよく読むと、一問の得!

今日も地道にがんばりましょう~

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