2012-01-19

富岡製糸場と下仁田の街並み

閑話休題です~

昨日さんざんついったーでついーとしてましたが、ローカル線で、富岡製糸場と下仁田へ行ってきました。


上州鉄道、です。
群馬にあるローカル線です。

高崎~富岡製糸場~下仁田までを結んでいますが、小布施まで行く計画もかつてあったとかないとか。



いや~
富岡製糸場、思った以上に迫力大、でした。

耐震調査中で仮囲い中だったので、ちょっと悲しかったですが。

てわけで、写真なし。




明治5年以来、一度も瓦が落ちていなくて、しかも311でも50センチくらい変位があったそうですがびくともせず。


初の木骨レンガ造、初のトラス組、初の・・・


という状態で、140年ですよ。すごすぎる。




しかも、木骨レンガ造て、なんですか?って感じですけど。

荷重は木組みで受けて、壁はレンガで造る、という感じ。



合格物語で富岡製糸場を検索してみたら、意外にも0問でした。

一回ぐらい出題されてそうなものですが、やはり特異すぎるのかもですね。



また、お雇い外人が、めずらしくフランス人。

レーモンド氏(アメリカ)をはじめ、イギリス、ドイツなどの技師は多く聞きますが、当時活躍したフランス人ってあまり聞かないですよね。(私だけか)

その方は、もともと絹を求めて日本に来ていた商人集団の一人だったそうです。

それが、日本の風土に合わせていろいろと創意工夫があって、今も使いやすい状態だそうで。



タイでも、シルク商のイギリス人が有名ですが、こちらはおフランス。

敷地の端に、ご一家が使われた超豪邸が建っていました。コロニアル風で、当時相当輝かしかったことでしょう!




赤レンガ倉庫とだいたい同じくらいの時期で、横須賀の製鉄所の図面を転用して、製糸場の図面を描いているそうです。

初のトラス組みも、現役。


今回は、新しく知ることばかりで、建物をゆっくり観察できなかったので、また行く機会があったらゆっくり眺めたいと思います!



そして、下仁田。
今までみたことない、へんな街でした!


ナニがって、街中に蔵だらけで、土蔵の他、大谷石のでっかい蔵もありましたし、お祭り用の山車をいれとく蔵も、あちこちにたくさん。


???


小さな街で蔵だらけなのは普通としても、その手入れの感じに、なんとなしに漂う余裕感。なんともいえない、裕福な雰囲気が漂ってくる。

京都とか金沢とかの町屋みたいな華美な雰囲気はないのですが、普通の町屋の奥に蔵が見えたり。

建物の手入れもすごく行き渡っていて、街自体がものすごくきれいな印象。

景観計画とか、しっかりしなくても、あまり華美に建物に看板とかつけてない感じで。(べた褒め)




どうやら。
中仙道の裏街道とよばれて、高崎~富岡~下仁田~信州(佐久市)へ至る、宿場町だったようなのです。


下仁田を最後に、山越えを準備して信州と行き来する感じ。

富岡から下仁田辺り一体は桑畑で繭の生産農家が大量にいたらしいですから、繭商人が行ったりきたりしてたことでしょう。



もちろん、高級ネギである、下仁田ネギも生産はしてるけど、ネギご殿ではなかったので、ちょっとほっとしました。

やっぱり、オカイコサマと呼ばれていたくらい、繭の生産農家は儲かったんでしょうね!

今は、衰退して閑散としてました・・・


街づくりとかのお手伝いとかさせてもらったら楽しいだろうなぁ・・・
と思いながら、帰り路についたとさ。


あ、ちなみに、下仁田には、温泉に入りに行ったんですけどね。笑
いい勉強になりました!

2 件のコメント:

  1. こんにちは。

    富岡製糸場ですか。
    だいぶ昔に日本史の教科書か何かで写真を見たことがあるくらいでしたが
    ちょっと調べてみたら、1987年迄操業していたとか。
    現存しているんですね。シラナカッタ:汗

    煉瓦造の耐震改修と言えば、
    コンドル設計の学校(清泉女子大だったかな?)でプレストレス導入して補強するとかいうをみたことがあります。
    いろいろ勉強になります。

    返信削除
  2. satoさん、こんにちは~

    そうなんですよ、
    富岡製糸場、こないだまで動いてたようです。
    3回?4回経営者が変わっても、ずっと繭から糸を生産しつづけたとか。

    近代化の流れでやめてしまったらしいんですが、
    それでもほぼ100年近く利用できたのは、
    繭から糸をつむぐという明確な目的と、
    トラス構造による巨大な空間、
    生成する手順に沿った超機能的な配置計画と、
    自然採光、自然換気などの徹底した省力化、
    そして、川からの取水から排水までの徹底した衛生管理やなんかが、
    すべて完璧だからだろうとのことでした。

    現代でも、ほんとまだまだ使えそうです。
    富岡でも、施設の活用法に関していろんな策が練られているようで、今後のリノベーションの方向性を楽しんで応援したいとおもいます!

    また、私たちが建物を建てる時の、LCCとかのスパンの設定とか、そうゆうのも勉強になりました。

    今回調査で、どんな風に耐震してくかの方向性を定めるのでは、と思います。
    コンドルさんのレンガ造もきっと参考になるでしょうね!

    同じく勉強になりました!

    返信削除