2012-04-08

群馬のパトロン

はい。
えっとー

東京は桜満開のようですねー
友人は高熱を出し、結局今週末はお客様ナシで。

さきほど、主人と自転車で観音山を往復してきました。

群馬は寒いので、1分咲きくらい?



はい。
メンドウクサイのでプロフィールあんまり書いてないんですが。

主人の転勤で、去年から群馬にいます。
(なので、生粋の群馬産ではありません。)



来る前は、全然この辺りは知らなかったんですが。
(論文のネタで渋川にご縁があったものの、調べもしないで論文書きました。ダメ学生。)

旅好きのワタクシ、趣味と実益(?)が高じて、せっかく群馬にいるんだし!

ってことで、あちこち機会があったら出歩いて、建物にまつわるいろいろ、街にまつわるいろいろ、調べたりしてます。



以下、
群馬以外の方にとっては、なんのことやらネタ&試験にはあんまり関係ないけど、まぁちょっと建築ネタ。

先日の記事にもちらと書きましたが。


★戦前、ドイツ人で日本に亡命してきたブルーノ・タウト氏を仙台から引き寄せて、職と住む場所を与えた人。

タウト氏は、いわずもがな、桂離宮をべた褒めして、日光東照宮をけなしまくった方です。はい。
ドイツのバウハウスの初代学長?でしたか、そんな感じの人です。

※後記:ミースと間違えました。タウト氏はバウハウスの学長は勤めてません・・・ごめんなさい。


★高崎にも文化の風をと、寄付を募ってアントニン・レーモンド氏に音楽ホールを設計してもらうようお願いした人。

アントニン・レーモンド氏は、
そうですねぇ、いろいろ活躍されてますが、
四ツ谷の聖イグナチオ教会、軽井沢の高原教会(あれ?名前・・・)とか、
あまり知られてないですが世界で初めてコンクリートで自邸を創ったとか、
コルビジュエのネタをぱくった容疑で、騒動してみたりとか・・・(後で和解)、
戦中アメリカに戻って、日本の家屋をいかに効率的に破壊するかという実験のために、木造家屋のモックアップを・・・
これ以上はやめておきましょう。



★レーモンド氏本人に承諾を得て、レーモンド氏の自宅のコピーを作らせてもらった人。

建物は、現在高崎市の市有財産で保存されていて、一般公開中です。
現在は高崎哲学堂と呼ばれています。



★高崎観音を作った人の息子さん。

本人かと思ってました・・・が、お父様が作ったそうです。
コンクリート9階建ての観音様です。
新幹線で高崎来るとわかるらしいんですが、私は在来線オンリーですので・・・おほほ



★若き田中角栄さんが、その会社で働いてた。




というわけで、高崎の実業家である井上房一郎氏(建設業、現在は廃業)が建築業界的にも、かなり重要人物でして。

93年までご存命だったそうです。
つい、この間ですね。



建築業界でない群馬人も、タウトやレーモンド、という名前は知ってたりします。

びっくりです。笑




タウト氏は、日本滞在中高崎で工芸品?などの指導にはあたったのですが、残念ながら建物の設計はしてないようなんですよね。

そして、現在もその工芸品は、手に入れようと思えば入りますが・・・

なにしろ手づくりなので、た、た、高い・・・(>_<)



というわけで。

日本の建築界に多大なる影響を与えた二人の建築家が、群馬に縁があった理由は、井上氏というパトロンがいたから、なんですって。

マメ知識でした~

友人が来なかったので、近いうち花見がてら旧井上邸に行ってみようとおもっています。

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