2016-04-09

法令の流れと条文の構成を理解しててよかったと思うこと

ネットで、受験申込が始まりましたねー
この辺りから、そろそろ有無をいわさずの感じで集中力が高まる時期です。
お休みの日が、有効に使えますよう。


ところで、先日教育的ウラ指導主催の法規の講習会があったので、かつての勉強資料を引っ張り出してきました。

合格してから、学科まとめーの記事に書いた、ざっくりとしたまとめはこちら。
教科別・・・法規編

法規は、全体の流れを把握するのが大事!ということは、耳タコかと思いますが・・・
わかっちゃいるけど、さてどうしたものか。


かつて、ひたすら法令集を読んで手でまとめたのがよかったのか、ウラ指導の学科講師のありさんの講習会の内容と資料が優秀すぎるのか

たぶん、後者だと思います。
たぶんじゃなくて、確実に後者です。はい。


1 法規、まじめにやっといてよかった・・・

これが、建築実務経験が、やっと5年を経過した今思うこと、です。

みんな、法規が大事なのは、わかる。

受験生が、法規が大事なんだろうな・・・
でも、ガッツリ理解したいけど、法規は量が多すぎてなかなか手がまわらないー、ってのも、わかる。


では、私がなぜ今法規やっててよかったと思うのか。
それには、そう思うまでの経緯があります。

実務経験なし、法規知識なしだと(両方かつての自分のことです)、やっぱり実務上使い物にならない。
これに気が付いてしまったこと、に尽きます。
いまさらかー、遅くない?ですけど。笑


2 法規を体系的に理解しているメリット

今の私が思う、ざっくり「実務上で法令の流れと条文の構成が理解できているメリット」なんですが。
  1. 仕事の手戻りがすくない、スピードが格段にあがる
  2. 最低限を押さえているので、役所なり、審査機関に出向く回数が、確実に減る
  3. 全体の仕事量を把握しやすい
  4. 図面を描くとき、根拠条文がわかっているので、そういった表現ができる
  5. どんなに時間がなくても、死守すべきこと(最低でも法令準拠)を優先できる
こんな感じでしょうか。
まぁ、今の仕事自体、やってることは地味ではありますが、図面まとめてスパっと申請が通ると、やった甲斐あるってもんですねー。


3 やっぱり法規大事だわーと思った経緯

はい。
今も猛烈努力中ですが、急に法規大事!と思えたわけじゃありません。

受験勉強を始めた10年前は、建築の実務経験ない、建築基準法の知識もない状態からのスタートでした。
その時は、なぜかわかりませんが、ちっともというかこんなに法規が大事とは思わなかったんですよね。

優先順位はかなり後ろの方でした。
モノの順番ちゃうやろー、ってやつです。

まったくもって、がんばる方向がトンチンカン。
法規に限らずですけど、キモがわかってないので無駄な作業も多いし、発生するミスも多かった。

そんな状態からの転機がありました。


4 二つの転機

こんな建築実務経験ない、法規の知識もない状態から法規ラブへの転機は、二つあります。

一つは、会社が破産して、やむなく都市計画畑から建築畑への転職した時。

破産経験を経て、都市計画畑から念願かなって建築畑へ転職後、実務経験なくて現場で戦えていないのもよくわかってました。
しかも、その転職後についた上司は、「いいかー、指導課にダメ言われても3回はお願いに行けー!」という信条の方で。笑
(注:ダメなものはダメです。て、そうゆうことじゃないけど。笑)

猛スピードで仕事をこなしていく上司に、ヤレ!と言われたことを遂行するのが精一杯。

やー
そもそも、理論武装もしてない実務経験もない丸腰で、指導課で戦えるかっつー。


もう一つは、一級建築士合格の一年前に受験できなくて、あと一年また勉強しなければならないとなった時。
また一年かー凹。
うーん、どうやって勉強しよう・・・
これはミッチリ勉強する時間が与えられたと思って、徹底してやるしかないか・・・
これが、今度こそ法規の流れを理解するにはもってこいな機会と決心した時でした。


途中のアレコレはともあれ。笑

こうゆう経緯があったんです。
法規やんないとダメだ!→やっててよかった!と思う動機が。
(ハナシ長い。)


受験生時に、最低でも法規の「理論武装」はこの一年にできるだけしてしまおうと。
次に就職した時には、指導課の窓口の人と、対等とならずもある程度交渉できるにならないとダメだと。

受験生時代、教育的ウラ指導の講師のお二人から、徹底して知識を吸収しようと思ったのはそのせいです。
(それとは別に、受講時~今も、態度が横柄すぎてもろもろご迷惑おかけしてますが・・・)


このとき、とにかく一年と思ってミッチリやったことは、今も血となり肉となり役立っています。
ほんと、やっといてよかったー!です。


6 結 得することあっても、損することはない

そうやって、合格してみて、別な「士業」の人とも話していて思うのですが。
一級建築士として働く」というのは、法規理解は最低限なんだな、と。


私の場合は、意匠設計ですが、
設計図書に明確に描いていないことは、確認申請時に質疑にあがるだけ。
読みづらい・ミスの多い・整合性のない図面も、質疑にあがるだけ。

法令を理解していないと、最初から検討しなおしーという状態に陥ることが多々ある。
結果、修正なり、やり直しになるので手間が増える。


正直、所属してるチームが、法規の細部を理解してないせいで・・・
やり直しの回数も多く・・・
結果、残業ばっかりだったんで・・・
もろもろ事情があるにせよ、これにはさすがに辟易しました・・・


はい。
意匠設計で言うと、法令がわかってないと、すべてやり直しになるだけなんですよ・・・
デザインとかなんとかの話以前に。

じゃあ、最初の設計段階から、最低限法令を網羅した上でハナシしましょうよってなりませんか。


いずれにしても。
一級建築士を受験される方によって、仕事の専門分野も多岐にわたりますし、いろんな状況があるにせよ、法令の流れを理解していて得することはあれ損することは全くありません
キッパリ。



学科の話に戻すと。
法規の科目は、実に地味で、時間のかかることではありますが・・・

コツコツやっていれば、わー基準法って、こんなこと言ってるんだー!なるほどー!っていうブレイクスルーは必ず来ます。


しかも、合格したって勉強がつづくのは同じです。
(私も、相変わらずひよっこ過ぎてお話しにならないので、必死こいてます。)


あきらめないもの、勝ち。
がんばって、合格の先の活躍を見据えて勉強していきましょう。

ひきつづき、「法令の流れを理解するために」、法規の勉強をどうやっていたか、を記事にしています。
一受験生の経験ですが、ご参考まで。

つづく

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