2016-05-30

お二人の姿勢

先日、初めて英語を読みながら感動して泣く、という経験をしました。

http://www.nytimes.com/live/president-obama-hiroshima-japan/and-hes-gone/

タイムリーではテレビを見られませんでしたが、真っ先に読んだのが、このNYTの記事。


オバマ大統領の来広島。
握手と抱擁を交わした生存者のお二人の生き方とその姿勢に、そしてそれぞれの満面の笑顔に。
深く心を動かされました。

すでにこの世にはいない広島出身の二人の祖父、二人の祖母、父も、喜んでいるのではと思います。
母もやはり興奮したようでした。

私も、旅先で、あなたは日本人だからと、戦争の話を聞きました。

  • 南京旅行した時の南京大学?だったかなの教授
  • 世界大戦前にイギリスに嫁に来たというドイツ人のおばあちゃま
  • タイにいた退役軍人(たぶんアメリカ?もしかしたらイギリス、いわゆる居残り組)
  • ベトナム戦争で、身体に不備があり徴兵されなかったことで生き残ったベトナムの男性
  • 兵役を終えてアジアに慰安旅行に出ていた若いイスラエル人

どの人も、辟易していました。

タイにいた退役軍人の方は、お会いしたわけではなく、「あの人は日本人を嫌って暴れるからこのカフェには来ない方がよい」と耳打ちしてくれた人がいたので、会ってもいません。


私の祖父祖母たちは、広島出身ではありますが、原爆手帳を持っていた祖父はすでに他界しており、また、直接孫に戦争の話をしたがらなかったので…
原爆ドームや平和記念公園、呉の兵学校には何度も連れて行ってもらいましたが、身近な戦争というものには疎く…


海外で戦争の話を聞いた時、素直に話を聞くことができたのは、祖父祖母から怨念のこもった苦労話を聞かなかったからと。
でなかったら、私の祖父祖母が広島出身で…と話を割って入って、話はそこで終わっていたかもしれない…

あの時苦労したのは、日本だけではなかったと。

南京に行って、大虐殺博物館に中国の方に連れて行ってもらいましたが…
あまりの衝撃で…
その晩、喘息持ちでもないのに発作が出たのをよく覚えています。

二度と繰り返さないためにも、過去をきちんと知り、未来につなげていきたいと思います。
先日オバマ大統領と挨拶したお二人のように。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様デス <(_ _)>

    卒業旅行で沖縄に行って、ひめゆりの塔に行った時、
    心臓がバクバクしていたのを思い出しました。
    丹下さんの広島平和記念資料館のこともNHKの丹下さん
    特集で知りました。そこでも鳥肌たったこと覚えてます。

    謝罪の「あり方」は前向きであって欲しい。
    関係者が謝罪を求めるのではなく
    「核を無くすことが最大の謝罪」と
    おっしゃられていた記事を何処かで読みました。
    謝罪(の言葉を発)するより、何より難しい。
    その権威?権力を持ち合わせているひとしかできない
    「謝罪の有り方」は有り。だな。と。

    過去は過去として受け止め、
    この先どうするか。
    問題の大小あれど、何事も
    「前向き」にマエーススメたいですね。

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    1. woさん、コメントありがとうございます!

      この先も「前向き」に。
      ほんとですね。
      たびたび思い出しては、忘れずに生きていきたいなと。

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